下北沢病院の特徴

下肢静脈瘤を疑って来院されても、下肢静脈瘤とは別の診断が下された場合、
下北沢病院足病総合センター内での対応が可能です。
下肢静脈瘤日帰り手術だけでなく、入院を伴う手術にも対応できます。
装具療法やリハビリテーションを含めたトータルなケアが提供できます。
※手術自体は当日で終わりますが、前後に検査や経過観察で通院をお願いする場合があります。
*現在『下肢静脈瘤外来』は、足病総合センターの長﨑医師(血管外科)の外来にて診察を行っております。
下肢静脈瘤とは…
足の血管(静脈)がコブ(瘤)のようになる病気のことを、下肢静脈瘤といいます。
症状は、ほとんどがふくらはぎに起こります。足に血液がたまることによっておこるので、午後から夕方に症状が強くなるのが特徴です。
血液の逆流をふせぐ静脈弁がこわれると、下肢静脈瘤に…
静脈弁は、立っている時に血液が足の方に戻ってしまうのを防いでいます。弁が壊れると、血液が逆流して静脈内に血液が溜まります。
血液がたまった状態が何年も続くと、静脈の壁が引き延ばされ太くなり、悪化するとグネグネと曲がりくねった状態になります。この状態が「下肢静脈瘤」です。
血液の逆流をふせぐ静脈弁がこわれると、下肢静脈瘤に…

静脈弁は、立っている時に血液が足の方に戻ってしまうのを防いでいます。弁が壊れると、血液が逆流して静脈内に血液が溜まります。
血液がたまった状態が何年も続くと、静脈の壁が引き延ばされ太くなり、悪化するとグネグネと曲がりくねった状態になります。この状態が「下肢静脈瘤」です。

診察から診断までの流れ
問診
問診票に記入された内容をもとに、症状の他に仕事の内容や生活習慣をお聞きして、足の症状が下肢静脈瘤によって起こっているのか、他の病気によるものではないのか、などを見分けます。
視診
医師が患部を見て、下肢静脈瘤の場所や膨らみ具合、むくみや皮膚の変色がないかを確認します。
触診
医師が実際に足を触って、むくみの有無や皮膚表面の状態、皮膚の厚さや硬さ、押して痛みがあるか、などを調べます。
エコー(超音波)検査
外から見ただけはわからない足の静脈の状態を確認するために検査をします。
以前は、「静脈造影検査」という足の甲から造形剤を注射するレントゲン検査が行われていましたが、現在ではほとんど行われなくなりました。
現在は、「エコー(超音波)検査」という胆石など腹部を検査するときにゼリーを塗って検査技師さんが行う検査と同様の検査が主流になっています。
エコー検査はゼリーを塗るだけなのでほとんど痛みがなく、繰り返し行うことができ、血液の流れ(静脈の逆流)を検査することができます。
エコー検査の結果によっては、さらに静脈造影検査やCTなどの検査を追加して使用することもあります。
診断
通常の診察・検査は全て保険適用となります。
下肢静脈瘤の治療について
圧迫療法 | 硬化療法 |
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弾性包帯、弾性ストッキングをはいて足の静脈のうっ滞を改善し、むくみやだるさなどの症状を軽減させます。 | 下肢静脈瘤内に硬化剤を注入し圧迫することにより静脈瘤を閉鎖させます。外来にて10分~20分程度で施行可能ですが、広範囲である場合は数回に分けて行います。 |
ストリッピング手術 | 血管内治療 |
以前よりある一般的な治療で、壊れてしまった静脈(静脈瘤)をストリッパーという静脈抜去用のワイヤーで完全に抜去する方法です。大きな静脈瘤が対象となります。当院では、局所麻酔(TLA麻酔)又は腰椎麻酔下にて行います。 | 局所麻酔(TLA麻酔)下で静脈瘤内にカテーテルを挿入し、内側から静脈を焼いて閉鎖させる方法です。静脈の閉塞成功率が高く、術後の痛みや炎症、内出血なども少ないとされています。 |